スズメバチは巣の再利用はしません。

越冬後の新女王蜂が一から作り上げでいきます。

そこで、女王蜂の越冬後から幼虫が羽化して巣の規模が大きくなっていく、巣の大きさの変化や特徴について調べてみました。

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スズメバチの女王蜂越冬直後の単独営巣期

前年の秋に羽化し、越冬を終えた新女王蜂は4月以降に出現し始めます。

まずは、空腹を満たし体力の回復を行います。

その後、営巣に最適な場所を探し巣作りを始めます。

巣材は朽ち木などで、大アゴで朽ち木をえぐるようにはぎ取り、唾液と混ぜながら何度も噛みほぐし巣材として仕上げます。

木の枝や壁などに巣材を塗りつけるようにして入念に支柱を作り、そこから育房と外被がつくられます。

育房ははじめ3室くらい作り産卵します。

最初の働き蜂が羽化するまでの間、女王蜂は一匹で巣作り、巣材の採集、自分のエサ取り、天敵からの巣の防衛、巣の保温などすべて行います。

また、卵が孵化すると今度は育児が始まり、今までの仕事に加えて、幼虫のエサの狩りが増えてきます。

この頃は、フラスコのような形をしていて、巣には女王蜂と幼虫しかいません

幼虫が羽化して働き蜂が増えてくる共同営巣期

働き蜂が羽化してくると、巣は球体の丸い巣に変化していきます。

この球体の巣になってくるとよく見かけるような、マーブル模様になっていきます。

この時期の女王蜂は、巣材の収集や巣作り、巣の防衛、幼虫のエサの狩りといった外役活動は減っていきます。

また、羽化した働き蜂が女王蜂に頭を向けて取り囲み、触角で女王蜂の体を触ったり、舐め回したりするロイヤルコートと呼ばれる行動が見られるようになります。

これは女王蜂が分泌するフェロモンによって引き起こされ、働き蜂の卵巣の発達抑制や新女王蜂を育てるための育房作成に関与していると考えられています。

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女王蜂は産卵に専念するようになる分業期

働き蜂の羽化が本格化してくると、女王蜂は外役を中止し、産卵に専念するようになります。

この頃になると働き蜂が急激に増えていくので、巣の規模が急速に拡大されていきます。

働き蜂が外役活動をしているので、女王蜂が巣の中では、空いている育房を探しては産卵していきます。

そして、9月中旬くらいには働き蜂の数がピークをむかえます。

働き蜂の数が増えれば、役割も細分化され働き蜂の中でうまく分業がなされていきます。

この頃、巣の大きさは最大で直径が50~60cmくらいになっていきます。

働き蜂の数がピークを迎える少し前頃から新女王蜂と雄蜂の育成が始まり、新しい働き蜂は育てられなくなります。

その後、新女王蜂が巣を飛び出す頃に巣は活動を停止し、冬には空になります。

まとめ

スズメバチは時期によっては攻撃性が高まり、刺される危険もありますが、一匹の女王蜂から大きなコロニーが作られ新しい女王が誕生する。

そういった生涯の流れの中で役割が徐々に変わっていき数が増えることにより、その役割も分担されていく。

そうやって命のバトンが続いていることは神秘だなと思いました。

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